出典:adobestock
ヘアカラーが色落ちする原因とは?退色後も楽しめるヘアカラーとあわせて解説
美容院で理想のヘアカラーに染めてもらっても、数週間後には色落ちしてしまったという経験はありませんか?せっかく染めるなら、きれいな状態を長続きさせたいものですよね。
そこで今回は、ヘアカラーが色落ちしてしまう原因や色落ちを防ぐ方法、さらには退色後も楽しめるヘアカラーを紹介します。色落ち後もきれいな状態をキープさせたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずはチェック!ヘアカラーが色落ちしてしまう原因とは?
ヘアカラーは、髪内部にとどめている色素が流れ落ちることで色落ちします。色落ち対策には、シャンプーやドライヤー、アイロンなど日々のヘアケアを見直すことが重要ですが、ヘアケアだけでは染めたての状態をキープすることはできません。
そのため、色落ち過程も計算して髪色を選ぶことも、今どきのおしゃれとして知られています。
開いたキューティクルから色素が流れて色落ちする
色落ちの原因を知るためには、ヘアカラーの仕組みを知る必要があります。髪を染める時に最初に行うのは、髪表面のキューティクルを開くことです。キューティクルが開いた隙間からカラー剤が入り込み、髪の色素を決めるメラニンを破壊してカラー剤を定着させていきます。
カラー剤は、酸素と結びつくことで膨らんでいくことが特徴です。膨らんだカラー剤がキューティクルの内部から抜けづらくなったら、ヘアカラーは完了です。
カラー剤をキューティクルに閉じ込めている状態なので、色素が完全に定着しているわけではありません。時間経過や外部からの刺激でキューティクルが開けば、カラー剤が抜け落ちてしまいます。それが、ヘアカラーの色落ちの原因です。
なお、色落ちしても地毛の色に戻るわけではありません。カラー剤に含まれる色素の影響で、オレンジや緑になることが多いです。
【原因1】洗浄力の高いシャンプー
ヘアカラーは、外部からの刺激によっても色落ちが起こります。原因の一つが、洗浄力の高いシャンプーです。洗浄力の高いシャンプーを使い続けていると、髪表面のキューティクルが剥がれやすくなり色落ちが進行します。
市販のシャンプーには洗浄力が強いものが含まれているため、染めたての色をキープさせたい場合は注意が必要です。ヘアカラーの色落ちを防ぎたい方は、洗浄力がマイルドなシャンプーを取り入れましょう。
【原因2】ドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージ
ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージも、色落ちの原因になります。外部から強い熱が加わると、髪の内部に留めているカラー色素の蒸発が起こりやすくなるためです。
熱による色落ちを防ぐためにも、ドライヤーは髪の毛に近づけすぎないように注意し、ヘアアイロンも高温での使用は避けましょう。また、濡れた髪にヘアアイロンを使用することもダメージの原因になります。
【原因3】紫外線による退色
肌が日焼けするように、髪の毛も紫外線によるダメージを受けます。紫外線を浴び続けると髪内部にダメージが加わり、色落ちの原因に繋がることも。また、紫外線を浴びると乾燥しやすくなるため、髪表面へのダメージにも直結します。
色落ちを防ぐためには、紫外線対策が重要です。髪や頭皮専用の日焼け止めスプレーを使えば、紫外線による退色が防げます。
【原因4】パーマや縮毛矯正
パーマや縮毛矯正は髪にダメージが加わるため、ヘアカラーの色落ちにも大きく影響します。キューティクルが開くだけでなく、髪内部のタンパク質量が減少し、髪に色素が定着しにくくなるため注意が必要です。
ダメージを防ぐためにも、ヘアカラーとパーマを同日で行うのは避ける必要があります。別々に行う場合は、先にパーマをかけ、一週間ほど空けてからヘアカラーを行いましょう。
ヘアカラーはどれくらいキープできる?
明るめのカラーの場合
染めたてのヘアカラーは、何日程度キープできるのか気になる方も多いでしょう。基本的には、ハイトーンに染めた場合とダークトーンに染めた場合でカラーをキープできる期間が異なります。ブリーチありのハイトーンは、染めたての色をキープできるのは2週間程度です。
なお、ヘアカラーの中でも色落ちが早いのはピンクカラーといわれています。ブリーチをした状態での色持ちは1週間程度とイメージしておきましょう。
暗めのカラーの場合
暗めのカラーは比較的色落ちしにくいです。選ぶ色にもよりますが、ブリーチなしであれば1~2ヶ月程度はカラーをキープできるでしょう。
ブラウン系やベージュ系は日本人の髪色に定着しやすいといわれています。また、バイオレット系は黄色みを目立たなくさせるカラーなので、黄色っぽく退色するのを防ぐことが可能です。染めたてのきれいな髪をキープさせたい方は、退色しにくいカラーを選ぶとよいでしょう。
色落ちの経過を楽しむのも今どきのおしゃれ
色落ちまで計算してヘアカラーを選ぶ
日頃からヘアケアに気を遣っていても、染めたての色を長期間キープすることは現実的ではありません。そのため、染めたての色から徐々に退色していく過程を楽しむというのも今どきのおしゃれです。
色落ちと聞くとマイナスのイメージを抱く方も多いですが、色落ち過程でもきれいに見えるヘアカラーはたくさんあります。染めたての色からどのように変化していくのか計算をすれば、理想のヘアカラーを長期間キープすることが可能です。
ブリーチありの髪は色落ち経過を楽しみやすい
ブリーチありのハイトーンの髪色は、色の変化を実感しやすいです。染めたての時期は鮮やかな発色を楽しみ、退色してきた頃には別のカラーを楽しむという一度で二度美味しい体験ができます。
理想通りの髪色にするためには、どのように色落ちをするのか把握しておきましょう。ブリーチありの場合だと、退色した際にブロンド系やホワイト系のハイトーンになりやすいです。美容師さんと相談をしながら、色落ちしてもきれいに見えるカラーを選びましょう。